ハエトリグモはハエトリグモ科に属する小さなクモ類で、多数の種が知られています。私たちがよく目にするような網を張らず、歩き回りながら獲物を狩る徘徊性のクモで、ジャンプ力に長けています。英語でjumping spiderと言われる所以です。
住宅の中や生活環境周辺にも頻繁に出没するクモ類で、その名のとおりハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫です。通常の大型のクモに比べれば嫌われることは少ないように思いますが、益虫という意識は高くはないようです。
ウチにも日常的にハエトリグモが現れます。家の天井や壁を徘徊していることが多いですが、時にはPC画面の上に不意に降りたりしてくることがあります。ポインタが動くと、それをエサと間違えて追いかけるところが面白いです。
今日も壁の上をウロウロしていたのでカメラに収めました。体長は7 mm程度です。
体の模様からするとミスジハエトリ(Plexippus setipes)のオス?と思われますが、オス特有の頭部のオレンジ色の帯がはっきりと確認できませんでした。 地域によっても、また雌雄によっても体色は異なりますので、同定はそれほど容易ではありません。
家の中で見られるハエトリグモとしては、この他に同属のチャスジハエトリ(Plexippus paykulli)やアダンソンハエトリ (Hasarius adansoni)がいます。
以前住んでいた家では、もっぱらアダンソンハエトリが見られたのですが、今の家では写真の種類ばかり見ます。家(地理)によって住み着いているハエトリグモは異なるのでしょうか。少し調べてみたいと思います。