Dr. Tairaのブログ

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ハムの食べ比べ


ハムベーコンソーセージは最もポピュラーな肉加工製品群であり、日常的に食卓に上がる家庭も多いと思います。私もよく食べますが、以前某大手食品会社(調味料で有名な会社)に勤め、大学でも教鞭をとっていた関係から、どうしても包装の表示に目が行きます。

ハムはピンク色をしているというのが私たちの常識的感覚ですが、前のページ(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16184381.html)で紹介したとおり、このピンク色は発色剤によるものです。発色剤の正体は亜硝酸亜硝酸ナトリウム、包装表示では亜硝酸Na)であり、食品添加物として認められています。

これまで、食品ロス(売れ残りがそのまま廃棄されるもの)の問題から、スーパーやコンビニでどんな食品が売れ残っているか日常的に観察してきました。その中で無塩せき発色剤無添加)のハム、ベーコンが売れ残りやすい現状は先に紹介しました。理由は色が悪いことと少々高値であることです(スーパーによってはむしろ安い)。しかし、無塩せき製品はどのメーカーのものでも美味しいので、講演会でも周辺の知り合いにもそのことを紹介しています。

一年前に友人の一人から「お前は無塩せきが美味しいと言ったけど、俺は◯◯製の発色剤添加のものの方が美味しいと思う」と連絡がきました。味は人による好みがあるために一概に決めつけられないことはあるのですが、いろいろなところで「無塩せきよし」を吹聴している手前、それを確かめる必要があります。そこで、昨年から色々なメーカーのハム、ベーコン、ソーセージの食べ比べを行なっています。

一つ断っておかなければならないことは、贈答品として利用されるような高い製品にはいくらでも美味しいものがあるということで、あくまでも食べ比べはスーパーでパッケージとして売られている日常的製品を対象としているということです。

写真は今朝のハムの食べ比べの様子です。発色剤入りのものはプリマ製です。無塩せきのものは近くのスーパーで売られているもので、少し厚く切って売られているので半切れにして食べました(値段はほぼ同等です)。どちらも美味しいですが、無塩せきハムは塩味がやや弱く、素材の肉の味をより感じやすいという印象です。

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ちなみに、皿の上の周辺の食べ物は自家製塩漬けダイコンとザワークラウト、ニンジンと豆のレモンドレッシング和えの常備菜、それにインゲン入り目玉焼きです。