まず処理器内の中心温度ですが、2月という冬期にもかかわらず基本的に20℃を越えており、微生物の活性が維持されていたと考えられます(図1A)。20日目に急激に14℃まで低下していますが、この日は雪でした。次に生ゴミ処理による減量効果ですが、累積投入量10.09 kgに対して処理器の重量増加は2.21 kgとなりました(図1B)。したがって減量率は約78%になります。減量率は80%を越えませんでしたが、冬期としてはまずまずの減量効果ではないかと評価できます。
図2には1ヶ月後(本日)の処理器の様子を示します。ほとんど毎日生ゴミを投入しているので、そのままの姿で残っている部分も多いですが、これまで10 kgを投入したと思えないくらい分解・減量化されていることがあらためてわかります。途中で引き抜きをやらなきゃいけないかなと思ったこともありましたが、何とか1回も引き抜きをやることなく処理ができました。
図2. プランター処理器1ヶ月運転後の様子
今回のプランター式生ゴミ処理の目的は、深さがない(深度19 cm)20 L容量の直方体プランターで生ゴミ処理が可能か、可能とすればどの程度の減量率を達成できるかということでした。植木鉢式処理を基本とすれば、冬期における生ゴミ投入限度量は0.2 kg/20 L/日ですが、今回はやや多めの0.35 kg/20 L/日の負荷量で運転しました。それにも関わらず78%の減量率を達成できましたということは、おそらく0.2 kg/20 L/日の負荷量を守っていれば、80%以上の減量率を達成できたのではないかと思われます。