Dr. Tairaのブログ

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鏡開きとぜんざい


今日は鏡開きですね。正月に供えた鏡餅を下げ、神仏に感謝しながら無病息災などを祈って汁粉、ぜんざい、雑煮などにして食べます。昔は鏡餅を割って食べたものですが、現在のプラスチックケースの鏡餅は、丸餅や角餅が入っているんですね。私は、それでぜんざいを作りました(写真1)。

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写真1

朝のNHKチコちゃんに叱られる」では、ちょうど丸餅と角餅の地域別の使い方と由来を紹介していました。現在、関ヶ原あたりを境にして、西は丸餅、東は角餅が食べられています(図1)。

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図1. 餅の形の地域による違い(2019.01.11 NHKチコちゃんに叱られる」より)

しかし、もともと雑煮などに使われる餅は丸かったようです(図2)。

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図2. もともと丸かった餅の形(2019.01.11 NHKチコちゃんに叱られる」より)

時はさかのぼって室町時代の京都で、もっぱら高貴な公家、武家、お寺などで丸餅が食べられていたようです(図3)。

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図3. 丸餅を入れた雑煮を食べていたのは位の高い公家や武家など(2019.01.11 NHKチコちゃんに叱られる」より)

それが、やがて全国に広がり、江戸でも食べられるようになりました。しかし、当時100万の城下町であった江戸では人口が多すぎて、作るのに手間のかかる丸餅では供給が間に合わなくなりました。そこで、代わりに大きく広げた餅を角形に切って、各餅として供給したと紹介されていました。

今日はその歴史を感じながら、関東でぜんざいの中の角餅を食べました。