Dr. Tairaのブログ

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ササグモ


先日、ウチの庭にサンゴジュハムシが発生していることを紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16333912.html)。そしたら、今日同じ場所にササグモOxyopes sertatus)がいるのを見つけました(写真1)。

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写真1

ササグモはクモ目ササグモ科に属するクモの一種です。足は緑色で細長く、鋭い針状の毛が多数、まばらにはえているのが特徴です(写真2)。体長は10 mm程度ですが、細長い足を広げると20 mm以上に見えます。頭胸部、腹部ともに褐色の縦筋が入っていますが、体色は季節によって変化するようです。

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写真2

ササグモはいわゆるクモの巣を張ることのない徘徊性のクモです。ちょっと近づくと、すばしこく移動します(写真3)。その動きは同じ徘徊性のハエトリグモhttps://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16312800.html)にも似ています。

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写真3

葉の周辺を数えてみたら少なくとも5匹はいました。ササグモは、小さな昆虫を捕食することが知られていますので、サンゴジュハムシを狙って集まってきたものと思われます。農業の立場からは害虫の天敵としてはたらくことが知られています。事実、害虫防除に利用されたことがあるようです。