以前のページで食品の賞味期限と消費期限の違いについて紹介しました(→食品の表示ー消費期限と賞味期限)。賞味期限は「美味しく食べられる期限」で別にこの期間を過ぎても食べられるなくなるわけではありません。一方、消費期限は「食べられる期限」であり、これを過ぎると食べない方がよいという意味になります。
余談ですが、TBSテレビの「この差ってなんですか」という番組がありますが、賞味期限と消費期限の「差」を取り上げていました。内容を観ているとほとんどが「差」ではなく「違い」の意味で取り扱っているようですね。「差」とは厳密には対象が同じもので、大きさや程度などの定量的違いがある場合に用いますが、本来の意味で正しく使ってほしいと思います。
したがって、賞味期限と消費期限の「差」というのは変で「違い」というのがより正しい言い方だと思います。
話を本筋に移しますが、スーパーマーケットの豆腐製品売り場に行くと同じ種類の製品でも賞味期限と消費期限の設定がバラバラです。豆腐には一般に賞味期限が設定されていますが(写真1左)、消費期限のものも(写真1右)少ないですがあります。
写真1
一方で、油揚げや厚揚げは従来消費期限だったのですが(写真2右)、最近は賞味期限のものが増えています(写真2左)。とはいえ、がんもどきはほとんど全部が消費期限のようです。
写真2
私たちは製品を購入する際には期限の日付だけは確認すると思いますが、賞味期限か消費期限かは確かめないでなんとなく手にしていることもあります。しかし、このどちらかの設定かで期限を過ぎたときの対応の仕方が違ってきますので、とくに豆腐関連製品の場合は注意深く購入したいものですね。
ちなみに私は絹豆腐よりも木綿豆腐の方をもっぱら購入します。理由は単純で、木綿豆腐は水分を絞って作っているので、タンパク質やミネラルなどの栄養価は絹豆腐よりも高いからです。
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