Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

糞をかけられても耐える幼虫


昨日に続き、今日もアカボシゴマダラの話題です。早朝、仕事の前に定点観察の場所に行ったら、エノキの葉上にいた越冬型幼虫が鳥に糞をかけられていました。

写真1が3日前(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16582310.html)、写真2が今日の写真です。糞をかけられても幼虫の位置は変わらず、ジッとそのままです。でも葉っぱの右上にかじった痕があるので、食事してまた葉の中心に戻ってきたものと思われます。わずかに尾っぽの向きが変わっています。

イメージ 3
写真1

イメージ 1
写真2

そして、もう1頭葉上にいたはずの幼虫が見当たりません。落ち葉へ移動したかなと思って、主幹の下の落ち葉をめくってみたら、2頭なかよく並んでいました(写真2)。1頭は先に、落ち葉へ移動していた個体です。

イメージ 2
写真2

幼虫がいるエノキ幼木は主幹は根元でも直径5 mm以下です。これだけ幹が細いと一時滞留には不都合なようで、一気に落ち葉の下まで移動したということでしょう。

幼虫はこのように幼木でよく見つかりますが、この定点で見られる成虫はエノキの高木の周辺もよく飛び交っていました。成虫が飛ぶ行動と産卵位置は関係ないようですね。これまで、ハシゴをかけて高木を探してみましたが、3 m以上の高さからは幼虫は見つかっていません。