Dr. Tairaのブログ

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防災訓練

日本は災害列島です。今年だけでもMj 6級の大きな地震がいくつかありました。6月18日7時58分には大阪府北部地震(Mj 6.1)が発生し、最大震度6弱大阪府北部で記録しました。9月6日3時7分59秒には北海道胆振東部地震(Mj 6.7)が発生し、最大震度7を記録し、大規模なブラックアウトも起こりました↓。
 
今年は台風の上陸や豪雨も顕著でした。7月には平成30年7月豪雨があり、台風20号、台風21号、台風24号などが上陸し、大きな被害をもたらしました。街の街路樹には塩害の後遺症をまだ見ることができます↓。
 
というわけで、日本では日常的に防災訓練が行われています。私が所属する町内会でも昨日防災訓練がありました。100名を超える参加者があり、地域の消防署の指導の下、4つのメニューについて訓練と体験を行いました。
 
一つ目は火災で煙に巻き込まれたときの退避行動です。煙を発生させたボックスの中の迷路を通りながら、息を殺して無事出口までたどり着けるか、という訓練です(写真1)。
 
私は初めての体験でしたが、中に入るとけっこうな恐怖感がありました。煙でまったく周囲が見えなくなり、方向感覚が失われました。手の触覚を頼りに壁伝いに進まないと出口にたどり着けないということを学びました。

イメージ 1
写真1

二つ目は、何らかの原因で倒れている人の救助方法で、AEDの使い方の訓練がありました(写真2)。私はすでに経験していることでしたが、あらためて指導を受けて学ぶこともたくさんありました。
 
大事なことは、倒れている人に大きな声で問いかけ、意識と状態を確認すること、助けを呼ぶこと(119番通報など)です。普段からAEDの設置場所(コンビニ、公的施設)を確認しておくことが大事だということがわかりました。
 
イメージ 2
写真2
 
倒れている人の胸骨圧迫(昔でいう心臓マッサージ)は、100回/分の速度で30回行うこと、押し付けるだけでなく手の戻しが大事だということをあらためて学びました。人工呼吸(顎を上げて気道確保、鼻をつまむ、息を2回吹き込む)とのセットで行うと効果的であると指導がありました。
 
三番目は負傷した人、歩けない人の運び方です。二人1組で運ぶやり方は初めて学びました。一人が被運搬人を羽交い締めして腕を順手で掴み、もう一人が被運搬人の足を交差させて、二人で同時に持ち上げる方法です。
 
毛布などが一枚あれば、その上に被運搬人を寝かせ、両側それぞれに3人を配置して毛布をくるくると巻いていき、巻いた部分を6人で同時に持ち上げて運ぶという方法もありました。これも初めて学びました。
 
さらに硬い棒が二本あれば(訓練では竹で代用)、それで急ごしらえの担架を作る方法も紹介されました(写真3)。これも初めて見聞きする方法で大変参考になりました。
 
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写真3
 
最後に消火器を使った消火訓練がありました。消火器は何度も訓練で使ったことがありましたが、いい復習になりました。一般の消火器は加圧消火器で万能型(ABC消火器)と言われていうものです。重要なポイントを以下にまとめます。
 
●現場まで消火器を運ぶときはピンを抜かない
●ピンを抜いて一旦プレスしたら元に戻らず、消火液が出続ける
●火炎の下を狙って噴射する
●噴射の持続時間は15秒
●天井に火がついたら消火器では無理
●一人で消火せず、人を呼んで119番してもらう
 
最後に消防署による総括があり、自助、共助、公助の3点が基本であるということが力説されていました。とくに協力して助け合う共助が重要であることを再認識しました。
 
               
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