Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

紅葉と昆虫


今日も二か所の公園を訪れ、昆虫の定点観察を行いました。明後日に講演会があってそこで話すネタの確認も目的の一つです。どの定点の場所においてもカエデが先駆けて紅葉し始めています。

写真1、2は最初に訪れた公園のカエデの紅葉です。

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写真1

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写真2

紅葉のエリア内にはヒイラギの花が咲いていました(写真3)。

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写真3

よく見るとヒイラギの花にホソヒラタアブ Episyrphus balteatus がとまっていました(写真4)。小さくて細身のヒラタアブで、体長は10 mm程度です。

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写真4

小川が流れる池の近くに行くとオオアオイトトンボ Lestes temporalis がいました(写真5)。アオイトトンボの中で最大の種です。目測だと50 mmを越えているでしょうか。

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写真5

公園内ではこのほかに、アカタテハ、キタテハ、ルリタテハツマグロヒョウモンなどのタテハチョウ科の仲間やキタキチョウ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキツバメなどのチョウが見られました。

お昼をだいぶ回って次の公園へ行きました。この公園では伐採を逃れたエノキの幼木が20本ほど残っています。葉上や幹を観察するとまだアカボシゴマダラ Hestina assimilis の幼虫がけっこういました。写真6はそのうちの一つで、非越冬型4齢幼虫です。

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写真6