Dr. Tairaのブログ

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無塩せきウインナーソーセージ


ハム、ソーセージ、ベーコンなどの市販肉加工品には、通常亜硝酸が添加されています。なぜ添加されているかと言うと、色付け(加工肉を赤く見せる)と静菌(微生物の繁殖防止)のためです。法令上も食品添加物として認められています。

しかしながら、私は亜硝酸塩が添加されていない無塩漬(無塩せき)の製品を選んで購入しています。理由は第一に無塩せきの肉加工品の方が美味しいと思うからであり、第二には安全性の面からです。これらについては以前のページでも紹介しました↓。

無塩せきハムと亜硝酸
ハムの食べ比べ

肉を加熱調理すると発がん物質を生成することが知られていますが、亜硝酸塩が添加されているとこれを助長します。上記の前ページでも述べたように、国際がん研究機関(IARC)は、すでに肉加工製品を人に対して発がん性がある」とする「グループ1」として指定しています。

昨日、隣町まで出向き、イオン系スーパーで買い物をしました。一つの目的はこの店で売られている無塩せきの製品を購入して食べ比べてみようということです。肉加工品の売り場に行くとしっかりと無塩せきの表示がありました(図1)。

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図1. スーパーマーケットの無塩せき肉加工品の売り場における表示

ハム、ソーセージ、ウインナー、ベーコンなど日常的な肉加工品ほぼ全部に無塩せきのものがありました(図2)。今回は図2上にあるポークあらびきウインナーを選びました。

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図2. 無塩せき肉加工製品のいろいろ

購入したあらびきウインナーですが、原料の豚肉が米国産とありました(図3右)。米国産の肉は抗生物質入りのものが多いので、普段は購入を避けているのですが、「抗生物質不使用」の表示がありましたので(図3左)、それを信用して買いました。

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図2. 購入した無塩せきポークウインナーの外装(左)と食品表示(右)

今朝、早速茹でて食べてみました。塩味が少し強いように感じますが、亜硝酸添加品よりはやはり美味しく感じました。

味は個人的好みがあるので一概には言えませんが、目隠しテストでも無塩せき加工品が美味しいという結果が出ているので(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16184381.html)、やはり一般の人にも無塩せきを勧めたいと思います(ただし通常品と比べてやや高価)。