私はコンビニやスーパーマーケットで食材やお弁当を買う時には、必ず添付の表示を見るようにしています。消費期限や賞味期限はもちろんのこと、原料や食品添加物もチェックします。一般には少なくとも消費期限や賞味期限はチェックされているのではないでしょうか。
にもかかわらず、昨日は安売りしていた美味しそうなお寿司を見て「おおー安い!」と思って、不覚にも反射的に買い物かごに入れてしまいました。レジに並ぶ時に食品表示を見て人工甘味料が添加されていることに気づきました。しかも、サッカリンです(図1, 2)。ステビアやスクラロースが入っているものは時々見かけますが、サッカリンは珍しいです。表示には、「人工甘味料」ではなく、単に「甘味料」と書いてありました。
サッカリン(saccharin) は人工甘味料の一つで、摂取しても吸収されないので、カロリー源とはなりません。食品添加物としては、溶けにくいサッカリンそのものよりも可溶性のサッカリン酸ナトリウムが用いられています(図3)。
図3. サッカリンの化学構造
サッカリンは一時期、発ガン性があるとして使用が制限されましたが、その後それは否定されています。とはいえ、そのネガティヴ・イメージが根強くあり、かつスクラロースやアセスルファムKなどの人工甘味料(代替甘味料)が台頭してきたことにより、次第に使われなくなっています(→代替甘味料 )。
しかし、図1, 2にあるように、依然としてお寿司に使われていることを知ってちょっとびっくりしました。
サッカリンを含めて人工甘味料には独特の甘さがあり、私の口にはどうも合いません。上記のかつおにぎり寿司は、醤油と生姜の味でまったく違和感はありませんでしたが、いなり寿司はくどい甘さと苦味の後味を感じ、やはり美味しくありませんでした。
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